だれがなんというおうと、トニカク、わたくしがカックルです。
さて今回(こんかい)も「時のはてな(ときのはてな)」によせられた質問(しつもん)にカクカクカックンと答えて(こたえて)いくぞ。質問は下(した)の3つだぞ。


 ●「うるう年はどうしてあるのですか?」(さとうようへいさん/いわき平三小3年)
 ●「どうして <うるうどし> だけ1日だけながいの?」(大山 愛さん/箕面市立萱野東小学校4年)
 ●「うるう秒とは、何ですか。」(16才/小出愛美さん)

さて、まずは「うるう年」からいくぞ。
2000年7月のこのページで「1日はなぜ24時間(じかん)か」というのを勉強(べんきょう)したのをみんな覚えて(おぼえて)いるかな?
詳しく(くわしく)はそちらを見て(みて)もらいたいが、簡単(かんたん)にいうと、1日が24時間というのは太陽(たいよう)の動き(うごき)をもとに決められた(きめられた)んだぞ。
でも、そのせいで暦(こよみ)に「うるう年」というのを入れ(いれ)なければならなくなってしまったんだぞ。
太陽はきっちりと24時間で動いているわけではないからな。
1年の決め方(きめかた)が24時間×365日ということなんだが、太陽が春分点(しゅんぶんてん/春分の日に太陽が通る(とおる)道(みち))を通過(つうか)してまた春分点に戻って(もどって)くるまでの時間、これを1太陽年(いちたいようねん)というんだぞ。その一太陽年は正確(せいかく)にいうと、365日と0.242日(約(やく)4分の1日)なんだぞ。
カックーーーーン。
だから、4年で約1日分たりなくなってしまうんだぞ。
そこで4年に一度「うるう年」を入れてそのずれを直して(なおして)いるんだぞ。
でも、これでも0.0078日ずつたりなくなってしまうので、128年に1日直すことになるんだぞ。
なんかずごい話だな。だれが覚えて(おぼえて)いてやるのか不思議(ふしぎ)になってしまうぞ。
カックン。

「うるう年」のこと、みんなわかってくれたかな。
それでは「うるう秒」についてだぞ。これもまた「1秒はどうして決まったの?」を見てほしいぞ。
今の時間は原子時計(げんしとけい)によってはかられる「原子時(げんしじ)」によって決められているんだ。この原子時というのはとても正確なのだが、地球(ちきゅう)の自転(じてん)が、すこしずつ遅く(おそく)なっているおかげで、原子時計ではかられる正確な時間と、太陽によっておきる実際(じっさい)の地球の時間との間(あいだ)に、ずれがでてしまうんだぞ。

そこで、1972年からこのずれが、0.9秒より大きくならないように、「うるう秒」をたしたり、ひいたりして調節(ちょうせつ)しているんだぞ
今では1年か2年に1回入れなければならないほど地球の自転は遅くなっているんだぞ。カックン。
そのやりかたを説明(せつめい)するぞ。
「うるう秒」の入れかたは、入れる時もきちんと決められて(きめられて)、正式(せいしき)な入れかたはグリニッジ標準時(ひょうじゅんじ)で新しい年にかわる瞬間(しゅんかん)の23時59分59秒のあとに、本当(
ほんとう)はない60秒をかぞえる。つまり「うるう秒」として1秒をたすというものなんだぞ。理論的(りろんてき)には、ひく「マイナスのうるう秒」というものあるんだが、今(いま)まではたすことはあっても、ひいたことはないんだぞ。

でも、昔(むかし)と違って(ちがって)1秒のずれもない正確な時計をもっている人がふえているおかげで、この「うるう秒」を入れた時には、時計のメーカーに「ずれている!!」ともんくをいう人が最近(さいきん)はふえているということなんだぞ。

ちなみに、これだけ「うるう秒」が入れられるようになると、正確な時計じゃなきゃいやだという人たちはどうしたらいいんだろう。そんな人たちには「自動的(じどうてき)に誤差(ごさ)を直して(なおして)くれる時計」がいいんじゃないかな。
それは「電波修正時計(でんぱしゅうせいどけい)」といって、福島県田村郡(ふくしまけんたむらぐん)の郵政省通信総合研究所(ゆうせいしょうつうしんそうごうけんきゅうじょ)大鷹鳥谷山(おおたかかどやさん)標準電波送信所(ひょうじゅんでんおぱそうしんじょ)から、日本中(にほんじゅう)にむけて1日中発信(はっしん)されている日本標準時(にほんひょうじゅんじ)の「周波数標準電波(しゅうはすうひょうじゅんでんぱ)」を受けて(うけて)、時計をしている人も気がつかないうちに1日になん回か、誤差を自動的に直し、いつでも正しい時刻(じこく)にしてくれるんだぞ。
腕時計(うでどけい)タイプは1996年に発売(はつばい)されたんだ。置き時計(おきどけい)はいろんなものがでているんだぞ。これなら「うるう秒」でもバッチリだぞ。電波修正時計の仕組み(しくみ)については、また次回(じかい)に紹介(しょうかい)するからまっててくれるとうれしいぞ。カックン。

トニカク今回はここまで、次回もよろしくだぞ。カックン。

2000年9月号