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それではまず、植村(うえむら)さんの生いたち(おいたち)から。植村さんは1941年の2月12日に、兵庫県城崎郡日高町上郷(ひょうごけんきのさきぐんひだかまちかみごう)というところに、7人兄弟(きょうだい)の末っ子(すえっこ)として生まれたんだ。地元(じもと)の小学校(しょうがっこう)・中学校(ちゅうがっこう)・高校(こうこう)に通って(かよって)いたのだけれど、控えめ(ひかえめ)で目立つ(めだつ)ような子供(こども)ではなかったということなんだ。そんな植村さんは、ふつうに就職(しゅうしょく)して東京(とうきょう)に出ていったのだけれど、大学(だいがく)に行きたくなり、明治大学(めいじだいがく)の農学部(のうがくぶ)に入学(にゅうがく)。そこで、山岳部(さんがくぶ)に入り、山登りに夢中(むちゅう)になってしまったんだ。1年の1/3(3ぶんの1)は山に入っていたというんだから、すごいよね。でも、勉強(べんきょう)はそっちのけだったんだけどね。 |
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