だれがなんというおうと、トニカク、わたくしがカックルです。
さて今回(こんかい)は「時間の単位 (じかんのたんい)」についての話(はなし)をしていくぞ。
気(き)の遠く(とおく)なるような単位まで出てくるから、気を確か(たしか)にして聞いて(きいて)くれるとうれしいぞ。カックン。
最初(さいしょ)に「時間」と「時刻(じこく)」との違い(ちがい)から、いってみるぞ。
「今、何時?」と聞かれて「10時10分」と答える(こたえる)時、これは「時刻」のことを言っているんだぞ。
それじゃ時間とはなんだろう?
時間というのは「10時10分から10時50分の間」
つまり「時刻と時刻の間(あいだ)」のことなんだぞ。
たとえていうと「時刻」は点(てん)で「時間」は線(せん)ということになるな。
だからときどき間違って(まちがって)使って(つかって)しまう時刻を聞く時の「今の時間は?」というのは、本当(ほんとう)は「今の時刻は?」というのが正しい(ただしい)んだぞ。
カックン。
さ、ここで、みんな「時間」というのは、長さをあらわす単位だということがわかってくれたかな?
それじゃあ、その単位について話をすすめていこう。
みんなが知っている時間の単位を短い(みじかい)順(じゅん)にならべていくぞ。
「秒」「分」「時」「週」「月」「年」となるんだぞ。
さて、そのあとは、100年で「世紀(せいき)」ということになるんだぞ。
今が2000年で、20世紀、2001年になると21世紀になるわけだぞ。カクカクカックン。
そのあとは、千(せん)年、万(まん)年、十万年、百万年、千万年、そして億(おく)年となり、十億年、百億年、千億年、兆(ちょう)年、十兆年、百兆年、千兆年、京(ケイ)年、十京年、百京年、千京年。
そして、ここからは単位だけでいくぞ。
垓(ガイ)、抒(ジョ)、正(セイ)、載(サイ)、極(キョク)、恒河沙(ゴウガシャ)、阿僧祇(アソウギ)、那由他(ナユタ)、不可思議(フカシギ)、無量大数(ムリョウタイスウ)となっていくんだぞ。
ふーっ、カクカクカックン。
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さらに、もうこれ以上かぞえられなくなると、無限(むげん)になってしまうんだぞ。
ちなみに無限をあらわす数学(すうがく)の記号(きごう)は数字の8をよこにしたもので、∞となるんだぞ。
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それでは、短い時間の単位の世界はどんなふうになっているんだろう。
長い時間のことを話したら、短い時間のことも話さないとダメだよなぁ。
それじゃ、いってみるぞ!
ミリ秒(1000分の1秒)、マイクロ秒(100万分の1秒)、ナノ秒(10億分の1秒)、ピコ秒(1兆分の1秒)となっているんだぞ。
ここまでいくと、何が何やらわからなくなってしまうよなぁ。
でも、実際(じっさい)にみんなが今(いま)、このホームページを見ているコンピュータは、このピコ秒単位で動いていて、中ではものすごいスピードで計算(けいさん)がおこなわれているんだぞ。
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さて、今回は、ものすごい時間の単位をみんなで勉強(べんきょう)してしまったけれど、この宇宙(うちゅう)は、100億年、あるいは150億年前に生まれたと言われているんだぞ。
そう考えてみると、人間の創り(つくり)だした単位というのは、宇宙以上(うちゅういじょう)じゃないかなと思わず先生(せんせい)は思ってしまうのだぞ。
あー、カックン。トニカク今回はここまで、次回(じかい)もよろしくだぞ。カックン。
参考資料:
「時計で算数」藤沢市算数教育研究会
「時間の不思議〜タイムマシンからホーキングまで〜」都筑卓司
「時計にはなぜ時差が出てくるのか」織田一朗
2000年11月号
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